オリーブオイルの9割以上は偽物という事実
2020/05/16
日本で「イタ飯」が浸透して、それ以来、オリーブオイルを
日常的に使うようになりました
日本におけるオリーブオイルの市場は、世界的にみても大き
いようですが、残念ながら、ほとんどが「偽物のオリーブオ
イル」のようです
オリーブオイルはサラダオイルに比べて、決して安くはない
と思いますが、以前と比べると、たくさんの種類が出回り、
お気に入りを選ぶのに、苦労します
日本ではオリーブオイルが採れるのは小豆島あたりに限られ
ていて流通量も少なく、高額になりがちです
今、日本で流通しているオリーブオイルの多くは輸入ブラン
ド品です
残念なことに、その輸入品のほとんどは「偽物」のようです
本物はわずか20%で残りの80%は「偽物のオリーブオイル」
のようです
オリーブオイルの消費量が伸びている中で、多くの劣悪商品
には目を覆いたくなると、日本オリーブオイルソムリエ協会
理事の多田氏が警鐘を鳴らしています
それに対する反響も大きく日本国民の関心の多さには、目を
引くものがありますね
オリーブオイルは食用オイルの中では売上はトップになって
いるようです
急激に市場が拡大し続け、輸入量は増すばかりです
この先もその量は、増え続くと予想されますが
ここで知っておきたいのは、そのオリーブオイルの品質です
オリーブオイルの業界は昔から不正がまかり通っていました
残念ですが、今もそのまま変わりなく行われており、従って
「偽物のオリーブオイル」は市場に溢れているようです
しかしながら、黙々と品質の優れているオリーブオイルを作
る職人がいることも事実です
生の新鮮なオリーブの果実から機械処理だけで搾った一番搾
りのものがバージンオリーブオイルです
搾りかすから、もう一度遠心分離機で搾った二番絞りのもの
や化学溶剤で抽出したものは、ポマースオイルとして区別さ
れています
「バージンオイル」には細かい等級があります
「エキストラバージンオリーブオイル」というのは最高グレ
ードです
つぎに「バージン」「オーディナリバージン」次に「ランパ
ンテバージン」
日本はオーディナリもランパンても食用では扱っていません
それは、工業用に用いられています
日本においては「エキストラバージン」表示に関する
法規定がないので、どんな品質であっても「エキスト
ラバージン」と表示しても法的には、問題がないよう
ようです
そして、どこの産地で収穫され、どこの誰が搾油したのかさ
えも調べることは、不可能のようです
オリーブオイルの健康機能は豊富に含まれるオレイン酸にあ
ります
動脈硬化、心筋梗塞、脂質異常症、糖尿病、がんなどの予防
に期待されています
さらに近年では、アンチエイジングやアルツハイマーにも効
果があると言われています
オリーブオイルは生ものであって、酸化が一番の大敵です
オリーブオイルの風味は「辛い」「苦い」「渋い」「甘い」
といった、4つの味覚が重なったものです
そこから沸き立つアロマの香りやフルーティさは素晴らしい
ものです
品質偽造されたオリーブオイルは腐敗臭、カビ臭、酸化臭が
あり、せっかくの料理を台無しにしてしまいます
日本の大手会社もこういった状況には手を焼いているようで
す、それでもちろん企業努力もしているようですから、これ
から、期待できるかもしれません
では、どうしたら安心して美味しいオリーブオイルを
手にすることができるのかというと
多田氏によると、自分で、試して本物を見極める努力
をすることだと言います
本物のオリーブオイルはとても高価でイタリアンのお店で使
うとしたら、一品のコストはとても高くなるはずで、しかも
料理人自体にオリーブオイルの知識がある人は少ないと指摘
しています
本物のオリーブオイルを手にしたい方はオリーブオイルソム
リエのいるお店で尋ねるとよいでしょう
詳しくは「OLIVE JAPAN」http://olivejapan.com/